受験を勝ち抜く上で、多くの受験生が塾や予備校に通うと思います。ただ、沢山ありすぎてどこの塾・予備校が自分に合うのか分かりませんよね。 もちろん、実際に入ってみないと分からない部分もありますが、ある程度入塾前に自分に合うところとそうでないところを判別することは可能です。
そこで、皆さんが受験に失敗しないように、今回は塾・予備校の選び方についてご紹介いたします。もし塾選びで悩まれている方は参考にしてください。
塾予備校の種類
塾・予備校には沢山の種類があります。少し古いデータですが、平成21年に経済産業省が出しているデータによると、学習塾の数は全国で4万9682教室もあるそうです。
コンビニエンスストアの数が約5万6,000店舗なので、コンビニと同じぐらい数が多いことが分かります。そう考えると全国のコンビニの中から自分に合う店舗を1つだけ決めるのと同じことですから、塾選びは大変ですよね…
ただ、塾や予備校には大きく分けて5つの種類があります。そこから指導方法でも、4つの種類に分かれます。とりあえずこの違いだけ抑えましょう。
ちなみに余談ですが、よく予備校と塾を全く同じものだと捉えている方がいますが、この2つは全く違います。
予備校
予備校は、講師が生徒に対して一方的に解説する「講義形式」という特徴があります。なので、どちらかと言うと受動的な指導スタイルとなります。
例:河合塾、東進ハイスクール、駿台予備校
塾
塾は、講師が生徒に問題を解かせたり、生徒のわからないところを的確に教える指導方式で、予備校よりは少し主体的な学習となります。「予備校は大学受験に特化している」と言われることもありますが、塾からも東大など難関大学の生徒が多数出ているので、特に予備校の方が優れているといったことはないです。
例:武田塾、東京個別指導学院、TOMAS
オンライン塾
オンラインで授業を展開している塾のことを指します。特徴としては、「授業料が安い」「全国どこでも均一な指導が受けられる」「家で学習できる」という特徴があります。
例:そら塾、メガスタ
家庭教師
家庭教師は家まで講師が来て、家庭内で指導をする形態です。特徴としては、生徒さんが家から出ないのでオンライン塾と同様にお子様の安全性が保証されるといういい点があります。ただ、比較的料金としては高い傾向にあります。
例、家庭教師のトライ、学研、家庭教師のあすなろ
専門塾
専門塾は何かの分野に特化して指導している形態になります。例えば、国公立専門やAO入試専門などがありますが、その分野に特化している塾になるのでかなり合格率は高い傾向にあります。
例:ウィズスタディ(国公立専門)、AOI(総合型選抜専門)
塾の指導形態の種類
集団授業型
集団授業型は一般的に予備校に多い授業形態となります。
メリット:有名な講師に教えてもらえる。
デメリット:自分のペースに合わせてくれない、分からないところが解決できないケースが多い。
個別授業型
個別授業は一般的な塾で行われている指導形態になります。1対1や1体2などがあります。
メリット:自分の理解度に応じて進む。分からないところが的確に教えてもらえる。
デメリット:人件費で料金が高くなってしまう。先生に当たりハズレがある。
自習指導型
勉強計画を立ててもらえたり、学習管理をしてもらえる指導形態となります。
メリット:短期間で成績が伸びる。サボりづらくなる。
デメリット:毎週目標を達成しなければいけないプレッシャーがある。
映像授業型
映像授業を見て学習する指導形態。
メリット:自分のペースで取り組める。どこでも勉強できる。
デメリット:自由な分成績が伸びにくい。
塾に行くメリット
塾に行く選択肢・行かない選択肢があると思いますが、必ずしも皆さん通う必要はないと思います。
当然ですが、塾に通わなくても合格を勝ち取る人もいるので、今回お伝えする6つのメリットを踏まえた上で、自分は通った方がいいのか判断していただければと思います。
学力が向上しやすい
塾に通う人と通わない人を比較したとき、やはり塾に通う人の方が成績が伸びやすいです。理由としては、塾に通うと自分の間違えたやり方(勉強法、解き方)を正しい方向に訂正してくれるので、最短ルートで伸ばすことができます。
ただ、勉強法が既に正しくて自力で十分な人もいるので、下記から適正診断をしてもらいましょう!
モチベーションが維持しやすい
塾に通うと他の生徒がいるので、生でライバル達の学習状況が見れて非常に刺激を受けます。また、自分と同じ志望校を目指している人が、どのくらい勉強しているのかやどのくらいの完成度なのかを教えてくれる塾もあるので、勉強のモチベーションに繋がりやすいです。
実際、大学受験専門オンライン塾「ウィズスタディ」の生徒は入塾後平均で一日3.5時間も勉強時間が伸びています。
受験対策ができる
やはり学生さんだと受験経験がないので、どこの志望校に行きやすいのか、自分に適しているのかが曖昧なまま受験してしまう人が多数います。
これは、「浪人してしまう」「自分の夢が叶わなくなる」などの将来に大きな影響を与えてしまう問題なので非常に重要です。
もちろん学校の先生も教えてくれますが、塾講師よりはどうしても受験情報が劣ってしまいます。
プロフェッショナルなサポート
どこの塾講師も共通して、学生さんを何人も教えているので専門性に長けています。
なので、勉強のやり方が教えてもらえたり、いつまでにどの範囲まで終わらせるべきかを的確に教えてもらえるので、動画教材で済ますよりも成績が伸びやすくなります。
時間を管理してくれる
学習管理塾に限られた話になりますが、勉強計画を立ててくれてり、毎日の学習を管理してくれる塾も最近多く出てきているので、勉強をサボってしまう方や部活等で忙しい方には非常におすすめです。
質の高い教材を使える
塾に入ると市販では売っていない塾用教材を使えたりするので、市販のものよりもプラスに働くことがあります。
ただ、基本的には市販の参考書で十分だと思います。
目的と目標の明確化
塾に通う目的では「成績を伸ばす」が一番多いと思いますが、「定期テストで点数が取りたい」のか「受験で志望校に合格したい」のかで大きく選ぶべき塾も変わってきます。
そこで、受験対策と定期テスト対策の二つに分けてご紹介します。
受験対策
志望校に合格するために塾を利用する場合では、塾の特性を掴むことが大切です。例えば、「予備校」や「受験専門塾」は受験に向けた指導をしているので、定期テスト期間でも関係ない範囲から宿題が出たりします。その分、受験に向けた完成度は早いです。
まず大前提、受験に向けた勉強と定期テストに向けた勉強は全く違うので、受験を専門としている塾や予備校に通うと定期テストの点数が下がってしまうこともあります。
定期テスト対策
定期テストの点数を伸ばして、指定校推薦や公募推薦など推薦系で進学したい方はこちらに該当します。定期テスト対策を強化している塾ですと、「森塾」や「そら塾」などが該当します。これらの塾は、定期テストに向けて指導をプランニングされます。
定期テストの点数は伸びやすいですが、受験となると中々点数が伸びにくいという特徴があります。
講師の質
授業型が基本になるので、講師の質によってかなり成績も左右されてしまいます。講師は基本的に3つのタイプに分類できて、「社会人講師」「難関大学講師」「一般大学生」に分けられます。
社会人講師:一番指導力が高いのですが、大体集団授業(予備校)になってしまうので、一人一人に合った指導という点では少し劣るのかなと思います。
難関大学講師:大学生なので、社会人の講師よりは指導力が劣ってしまいますが、それでも自身の強い受験経験があり、非常にハイレベルな指導が期待できます。また、個別指導塾に多いので、成績も伸びやすいです。
一般大学生:大手塾でよくあるのが、生徒がたくさんいて人手が足りず、学歴の低い大学生を採用しているということがあります。一概に低学歴の講師だと成績が伸びないということはないですが、先生自身の成功体験が弱いので成績も伸びにくい傾向にあります。
費用対効果
ここでポイントなのが、「値段」ではなく「費用対効果」ということです。
値段が安いから必ずしもいいということはなく、先ほども述べた通り質の悪い先生を当てられてしまったりする事例があります。
費用対効果を考える上で、見るべきポイントが3点あります。
料金
料金は当然ですが、安い方がいいです。
ただ、ここで注意していただきたいのは、授業料以外の点です。
具体的には、「入塾金」「システム利用料」「教材費」などになります。高い入塾金を請求されてしまったり、オリジナル教材でかなりぼったくられるケースがあるので注意です。
講師の質
料金が安いということは、講師の時給も安くなるということです。なので、先ほども述べたように、安いから良いと思って入ったら、質の悪い講師を当てられるということもあるので、どういった講師が担当してくれるのか「口コミや塾サイト」を参考にしましょう!
「社会人」「難関大学」「一般大学」の3つの講師パターンがありますが、一番おすすめは難関大学講師です。理由としては、社会人の方より大学生の方が年が近く、分からないところの質問をしやすいです。また、受験経験も新鮮なので今の受験状況を正確に捉えられています。
サービスの質
3つで一番大事なのが、サービスの質です。やはりサービスは値段と比例してしまうことが多いですが、安くてもサービスがしっかりしている塾もあります。
おすすめは学習管理塾です。理由は、学生が一番成績が伸び悩んでしまう原因が勉強時間の少なさだからです。学習管理塾では、勉強計画を立ててもらえて1日1日のやるところが明確になるので、勉強をサボってしまうということが起こりにくいです。人によって合う・合わないがあるので、自分に合うサービスの形を考えてみてください。
通いやすさと環境
勉強は継続的に行うことが大切なので、自習室などで塾に通う機会が多くなると思います。
そこで、塾の通いやすさや交通の利便性をしっかり考えて、勉強が習慣化できるようにしましょう!
また、多くの方が、授業2割・自習8割ぐらいの割合になると思うので、自習室の環境も大切になります。
塾の通いやすさ
塾の通いやすさとして、見るべきポイントがいくつかあります。
自宅からの距離 遠ければその分勉強時間が削られてしまうので、近かったり、学校の帰り道などなるべく無駄な時間を過ごさない場所がベストです。
交通手段 「電車・バス・徒歩」どんな手段なのかだけでなく、「駅からどのくらい歩くのか?」や「バス停からどのくらい距離があるのか?」まで見る必要があります。
駐車場の有無 雨の日など親御さんに送り迎えしてもらう機会があるかと思いますが、近くに停めれる場所がないと結局歩くことになってしまいます。
安全性 塾の帰りなど夜遅くなることがあるので、通学路の安全性や塾の周辺環境の安全性などは考慮する必要があります。暗い住宅街や細道は避けましょう!
友達との通学 自分一人だけでなく、友達と通えた方が安全性も高くモチベーションも起きやすいです。
交通費 塾の費用以外にも交通費もかかってしまうので、どのくらいかかりそうかも試算しておきましょう。
周辺施設 塾のお昼休憩や軽食などでコンビニやスーパーに買い物をする機会があると思いますので、近くにどのような施設があるのか調べておきましょう。
自習室の環境
先ほども述べたように受験勉強の大半が自習時間になるので、自習室の環境は非常に重要になります。
良い自習室の要件をいくつかご紹介します。
静かな環境
自習室のうるささで塾を変える人もいるぐらいなので、静かな環境かは一番大事です。
「周りの生徒の治安」や「防音設備」などを入塾体験時に見ときましょう!
快適な設備
やはり集中力には、「うるささ」と同様に「照明の暗さ」や「エアコンの温度」「机や椅子の清潔さ」が重要です。少し細かいと思うかもしれませんが、自習室で勉強していたら、これらも必ず気になります。これも体験時に確認しときましょう!
開放時間
どんなに勉強がしたくても自習室が空いてない分には勉強ができません。
なので、ご自身が通いたい塾の営業時間や自習室開放時間をみときましょう!
もし「夜は開いてない」などの悩みがあればオンラインの自習室も検討してみましょう。
サポート体制
自習室によっては、質問対応や学習管理をしてくれるところもあります。あまり先生が見ていない自習室はサボり放題になってしまうので、オススメしません。
結論、通いやすさと学習環境で一番優れているのは、オンライン塾です。通う時間がかからずに家でも集中して学習できる環境を作れるからです。
まとめ
様々な項目を挙げましたが、どの要素を重要視するのかは人によって変わってきます。なので、自分が大事にしたい順番に優先順位をつけて、当てはまる塾や予備校を決めましょう!
もし塾選びで迷われたら、下記から気軽にお問い合わせください。(24時間ご相談に乗っています)
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